今やっと、自分は生きてていいと思えるようになった

いつもの40代女性からmail が届きました

~ 今やっと、自分は生きてていいと思えるようになった ~

私は今、やっと生きてていいって、少しづつ思えるようになった。
というか、生きてていけないと思わなくなってきた。
いろんなものが私を癒してくれる。
父や子どもたち、そして自然の力。
川の流れを感じて、虫の声を聴いて、月を眺めて、季節の移ろいを感じて、ご飯を食べる。
当たり前の日常を一番満喫しています。
人間って生きるための最低限の生活を脅かされる不安があるとまともに育ちません。
お金がないという問題だけじゃない、自分に心が向いているかどうか・・・。

身体はトラウマを記録する(デア・コーク著・杉山登志郎訳 ・2016刊・682page)を、図書館で借りて読み始めました。
〈9.11〉の時にこどもが描いた絵の話が印象的でした。
(*2001.9.11 世界貿易センターに旅客機が突入。それを450m離れた公立学校から目撃した5才男子の絵の話)
周りが冷静で前向きなら、大きなトラウマになるようなことも乗り越えられる。
他者と一緒にいて安全だと感じられることが、メンタルヘルスの重要な一面、っていうのも心に刺さりました。
私はそんなもの存在するのか? と思ってましたから。
トラウマを抱えると他人への愛情が低下する。 なるほど!
これは母を理解するうえで大事なこと。
母は本に出てくるベトナム戦争からの帰還兵と同じようなメンタルなのかもしれないです。

父にうちの中の照明が暗いよ。もう少し明るい方がいいと言ったら、父も暗いのは怖いとの返事。
遺伝かもね? と言って二人で笑いました。

田中から応答しました。~ 解離(トラウマ)そして本人が回復のための選択をする ~

“トラウマのことは母を理解するうえで大事なこと” と聞いて、ヨカッタ!
私も目の前にいる人のことを意識してこの本を読みますね。

「戦争帰還兵」と聴くと、父のことを思い出します。
中学生の時、社会科の宿題として戦争体験を聞いたことがあります。
父は何も答えてくれませんでした。
10年ほど前に父が亡くなり、母から聞きました。
“中国大陸へ砲兵・歩兵として派遣されて、初めは敵兵に向かって発砲しなかったそうです。その後、同僚が撃たれてから発砲するようになった“ そうです。
父はヘビースモーカーで、時々酒に酔いつぶれることがありました。
ここはこどもとして、父を乗り越えようと思った思春期でした。

この30年間 ボランティアとして、対人支援者として、多くのトラウマ(解離)を抱えた人と向かい合ってきました。
トラウマケアはバーンアウトすることが多い、と言われます。
私もしそうになり、あわてて勉強しバックアップしてくれる人を見つけました。

この本を読み進んだ感想を待っています・・・。