
2.21 映画・瞽女(ごぜ)さの春と瞽女唄Liveと視覚障がい者の日常と本音(三部構成)の報告
“見えない世界に心で触れる” と言うチラシのタイトルに、心が動きました。
市民活動団体ダイラビから、案内チラシが届きました。
連想したのは、この頃テレビで見た、八戸市に一人残った いたこ・中村タケさんや、沖縄のユタ
(シャーマン)などでした
2.21 pm1-3 上田市西部公民館・大ホール。140人参加。
帰宅して、改めて検索したことを含めて、報告します。
「短編映画・瞽女さの春」(20分・2025年制作)
監督は増山麗奈さん。 絵本原作は増山良子さん。絵は松田淑子さん。
制作・企画は一般社団法人 ユーラシア国際映画祭新潟支部。
監督の母親、良子さんが出身地の上越地方で出会ったごぜさん(サトさんら)との出会いを描いた
映画。 年に一度、村を訪れ三味線や唄で角付けをしながら旅を続けた盲目の女性旅芸人。先頭を歩くのは少し視力がある芸人さん。 “蚕が成長し、コメが豊作になる” と信じられ、敬意を持って迎え入れられた。 モデルとなった小林ハルさんは、1979年 黄綬褒章を授与されました。
(*瞽女の歴史~その歴史は中世に遡る。説話や地域の出来事を三味線や胡弓などを使い唄い語り、
角付け巡業を主として生業とした旅芸人。県内には、飯田・諏訪・松代に長屋があった)
瞽女唄LIVE (唄者は、広沢里枝子・塩野美里・角谷美由紀さん)
「かわいがらんせ」
高田の角付け唄
(*瞽女が旅をして目的の村に着いて、一軒一軒の門口であいさつ代わりに
唄った歌。 “千夜通うても逢われぬときは 御門扉に文を書く 御門
扉に文書くときは すずり水やら涙やら“ )
「真室川音頭」
4か所の真室川音頭を唄った。
(* “私しゃ真室川の梅の花 聞いてお帰りこの音頭” 昭和初期に山形県
真室川鉱山の労働者らの間に流行った小唄・真室川音頭をルーツとする創作民謡。
原曲・元唄は北海道の”カムチャッカ節“。最終的に、真室川の料亭・紅屋の女将・佐藤ハルが、曲の体裁を整え、“真室川小唄”を完成させた。)
「夢和讃」
発ち唄
(*瞽女が各地の宿を発つ際に唄った。小林ハルさんは、“伊勢音頭くずし”を唄った)
視覚障がい者の日常と本音&質問
(角谷美由紀さん) 上田市生まれ。42才で失明。学びあいの会代表・市民活動団体ダイラビ代表。
現在、学校や公民館などで、見えないことを知ってもらうための講話活動をしている。
私は光が分からない状態です。
(広沢里枝子さん) 静岡県生まれ。26才で失明。進行性の病気のため、今は全く明るさが分かり
ません。目の前がキラキラしています。脳が見ようとしているせいか…。
(塩野美里さん) 山形県生まれ。15才で弱視に。昨年、東京から上田へ移住。博物館の展示で、
ごぜの存在を知り、広沢さんと出会い、ごぜ唄を習い始めた。
(広沢) この映画の監督からメールで映画への出演依頼があり、台本が届き、「でんでん虫の会」
の方に点訳してもらいました。サトさんの気持ちになって、演じました。映画の中で3人が雪の中を歩きますが、先頭は手引きの方が歩き、次に親方、そして弟子が歩きます。
大鹿村にごぜさんの銅像があります。山を越えてごぜさんが村にやってきたそうです。
年300回くらい歩いたそうです。
(角谷) 今は盲導犬もいます。
(広沢) 月1回、SBCラジオに出ています。「里枝子の窓」最終の土曜日・pm4―4:30。
ごぜ唄を習っています。職業選択がかなり限られる中、針きゅう以外の道を歩いている方もい
ます。ごぜの歴史は400年。昭和40年代までいました。
(塩野) 東京ではマーケティングの仕事を、障がい者枠でやってました。
(角谷) 今はいろいろな職業選択があるかも。毎日、別所から電車で上田へ通っています。
車が必要な時は、頼んで乗せてもらいます。家事は普通にやっていると思います。
(広沢) 結婚したのが大家族のうちでした。出産後、失明して困りました。こどもの世話をし
たい。台所を別にしてもらいました。
(角谷) 3年間、娘の弁当を造らないといけない、がありました。 これだけはやめて!と言わ
れたのは、“天ぷらだけはやめてくれ”。 音声でグラム数を教えてくれるアプリがあります。
物は元通りの所に置いてほしいと思います。
音で聞くスマホです。キーボードの打ち込みもできます。音声での入力もできます。
(塩野) 普段はルーペ(拡大鏡)を使っています。ダークモード(目に優しい)にしています。
(広沢) スマホは、電話とラインと Be My Eyes というアプリを使って、画面を見て教えて
もらいます。
(角谷) 写真を撮ると、そこに移っている情景を、読んでくれるアプリがあります。
例えば、今のこの会場の様子を教えてくれます。また文字も読んでくれます。
(広沢) こうしたものが使える人と、使えない人との格差が広がっています。私も点字を教えて
います。 選挙は点字投票します。
(角谷) 私もそうです。代筆という方法もあります。
(司会) 手の差しのべ方は?
(角谷) 盲導犬の人。白杖(はくじょう)で歩く人。白杖を持たない人。 斜め前くらいから、“なにかお手伝いできることは、ありますか?“ と声をかけてほしい。
(広沢) 皆さんから見て、危ない!という時は、止めてほしい。 危険だと伝えてほしい。
私たちには、見える方がどこにいるのか、見えないのです。 名前を読んでから声をかけて
ほしい。
(塩野) 大学生の頃、キャンパス内を歩くのが怖かったことありました。
(司会) では、皆さんからの質問をお願いします。
(女性) 私が盲学校に勤めていたころ、幼児部はなくて、小学校から寮生活をする。壇上の
3人には自信がみなぎっています。自分の生活をしっかり進めていると感じます。
質問は、盲学校の教育の役割は? 盲学校の教育のまずいところは?
(司会) この3人は盲学校に行ってないですね。
(男性) 盲学校を40年前に卒業しました。中途失明です。見えないから緊張して生活してて、
37才で盲学校へ。心が広がり、明るい生活になりました。鍼灸の仕事をしています。
(女性) 中途失明で引きこもってましたが、盲学校へ来て、鍼灸資格を取り、大変でしたが
社会の荷物にならずに生きていく!となりました。
(女性) 小学校で点字に興味を持ちました。今、点字を習うには?
(男性) 点訳者の会と、でんでん虫の会をやってます。 学生だと、入会は、一緒にやるのは
難しい。 会は土曜日の午後、やってます。今年は8人が入会見込みです。
(男性) 自動販売機で買う時は?
(角谷) ロシアンルーレットです。 今はアプリで、カメラを通して教えてもらい買います。
点字がついている自販機もあります。
(男性) 僕も白杖を使って1年。怖いな、と思うことがあります。例えば、ドアミラーはわか
りません。そこで、邪魔が分かる白杖がほしいな。トヨタのモビリティー財団が開発中で
す。 日本には白杖でメジャーな会社が2社。 私も開発していきたいと思います。
(女性) 晴眼者の方におねがい。 “あれ!これ!そっち!” はやめてほしい。
私はアプリを上手に使えません。
(文責・田中敏夫)

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