中学生との対話

先生が怖いとは、目が怖いの。 何か裏があるんじゃないかとか、目が死んでたりする…。

 ~ 中学生との対話 ③ ~       (2023.7)

(母親) 保育園での話~ お母さんが外国の人でしたが、たどたどしい日本語で周りの人に伝えようとしていて、その真剣さが伝わって来て、うちとけた人がいましたね。 うちとけないと、子育てにならないよね。 日本語学習は必要だよね。
(田中) 3年前、実家へ戻ったとき、娘に訳を説明しなかったのは、どうして?
(母親) ミッションがバレてしまうから…。(笑)
(中1女子) 当時は、“アー そうなの” という感じでした。今は、まあ 自由だな!実家へ来てみて、田舎だなぁ! 友達が増えた。あっちから近づいてきてくれた。人なつっこい子! 話しかけて来てくれる子! 人間力が高い子! その親も高い!小4で私のコミ力はヤバかった。みんなの性格が私に移ってくる感じ。
そこから、離れた! (笑)
(母親) 実家へ来て3年。 それまでは1日が長すぎた。 今は、1日が早い! 充実してる!
(中1女子) 祖母のこと、私はイヤだ。
(母親) コップが一杯になって、人を愛せる。 母親のコップは、常に空っぽみたい。私が一杯にしてあげられないし。
(中1女子) お母さんは、生きてりゃ、いい。(笑)
(母親) 周りの何人かが自死して、私はこんなに辛いのに、生きていてくれさえすればいいのに、あんたは死んじゃうと思った。 私には衝動性はなくて、生きていたいという気持ちはあった。
(田中) 祖父は祖母を丸ごと受け止めている、という感じ。 祖母にとっての薬は、中1女子が母に反抗し、一杯 甘える姿を見せることかな・・・。
(中1女子) そうなの?
(母親) 反抗し甘えるのを見た母親(祖母)は、訊くんです。 “何でそんなに反抗し、甘えるの?”私からは、“いまが思春期だし、いっぱい甘えて精神が育つんだよ” と答えました。認知症の年よりは、まじめな面を受けとめられるのかな?
(田中) 受け止められるよ。 97才の母親は、直近のことは覚えてないけど、僕と定期的に会うので、“安心する” と言う。
(中1女子) 先生が嫌いとは、目が怖いの。 なにか裏があるんじゃないかとか、ギラギラしすぎてたり、目が死んでたりする。お母さんのことは怖いと思ったことなし。ありのままに話すよ。
(母親) 今は自分を否定しなくなった。中から湧き上がってきたものを、認めるようになってきた。自分を出すとは、関係性の中で出すわけだから、それぞれの関係性によって変化する・・・。
(中1女子) そうだよ。
(母親) より多く出せるようになると、精神が元気になるのだろうね。その第1歩は、関係性を変えることだね。
(中1女子) 昔よりは話せるようになってきたよ。部活では1年生の共同制作(文化祭)が始まった。
(田中) 文化祭では個人作品も出すと、いいと思う。

end.