~第6回グループワークの報告~(2023.7)
(SW②) 司会です。前回のワークを踏まえて、課題を深めたいと思います。では、18才から発言を。
(18才) こどもが好きなので保育士になろうかな・・・。
(SW①) 保育士資格は通信でも取れるよ。知り合いに、子育てが終わってからとって、今保育士をしています。
(18才) このごろ、バイトはダブルワークしています。1日3-5時間就労ですが、今月の休みは1日だけです。そば屋さんです。カフェとそば屋さんで、いい人間観察になってます。(笑) 車のローンは払えるようになりました。不登校していた時と比べたら、全然好きなことはしてないけど、忙しく働いているから、周りの人たちからも、それなりに頑張っていると思われている・・・。
(SW①) そんな風に思えるんだ…。
(18才) 不登校の時は、一緒に◯◯してほしい!でしたね。今は考えないといけないことが、一杯あります。面接のときに言われたことは、お客さんがたくさん来たら、口が悪くなるから!前もって言っとくね! でした。(笑)
仕事中に、主語なしで○○してと言われて、意味が分からなかったことあり。“分かりました”と応答したんですが、心の中の気持ちをすべて曝け出すのはいけないし…。
(SW②) 主語は大事!僕なら、にこやかかに、“分かりました”と相手に返すね。こちらの中にとどめては置かない。何らかの形で返す!
(18才) はい。私の時は残らなかったです。
(SW②) 少し応答できる関係になってきた…。
(祖母) このあとはどんなバイトをするつもり?
(18才) そのうち保育園のバイト&ボランティアを探したい。中学で保育園ボランティアしました。今まで、自分では思っていても、相手に断ることはなかったけど、少しできるようになった!
(SW①) 自分できちんと区切りをつける。何かきっかけはあったの?
(18才) 私の友人で、この頃こっちへ戻って来て、面白い性格の人で、いろいろ話すうちに、きっかけを貰いました。そば屋さんのバイトでお金を貰って、こんなに!と実感しました。
(SW①) バイトはどんどんブラックになってきたみたい・・・。いつ仕事が終わるかも分からない…。
(18才) 私にもそういうことがあったけど、嫌ですね。休憩もできなかった。
(高校生) 私のバイトは不定期に入ります。お盆はバイトが入ってます。混みます。大学受験準備では、小論文や面接練習もやってもらう予定です。
(SW①) 大学生になったら、小論文は必要だから、やっておくといい。言いたいことが、文章なるように…。
(高校生) 大学のオープンキャンパスに行ってきました。来月もあって、一人で行きます。先生に対して高校生がいろいろと質問するんです。それを見ていると、みんな大学へ来たくて行くんだな!と感じました。
(SW②) 中学生と対話しています。“担任が嫌い。怖い眼を、死んだ目をしている”と。母親は、部活の顧問の先生は好きだ、と言ってましたが…。
(18才) その中学生と先生の関係ができていないと、“目が死んでる”ように見えるのかも?目って、目っていろいろなものを表しやすいですよね。教室だと情報量が多いけど、部活だと少ないし。教室の雰囲気が嫌だ、というのもある。
(SW②) その子はクラスに3人だけ合う子がいるそうです。一人は、人間力が高い子、だって…。
(18才) 担任は人間力が低い、のかな?(笑)
(SW①) 高校生も18才も、表現の仕方が分かっている。
(18才) 自分が思っている心と、自分がしている意味のギャップがある。第三者の言ってることと、していることのギャップとかもある。
(SW②) 担任の先生は中学生を受けとめられていない気がする・・・。 枠をはめるというか?
(18才) 母親はこういうことをしてくれるけど、担任はしてくれないとか、それが顕著に表れると、“嫌い” となるかと・・・。
(SW②) その子は母親には、なんでもしゃべれるそうです。
(SW①) 思春期の子が持つ感情としては、いたって普通だと思う。
(18才) 大人になってきて、自分の意思が出てくる中で、“大人もやってるじゃん”という反発もあると思う。中1女子は、周りがおかしいと言うとか、なんとかいう感情が出てきたんじゃないかな・・・。今までは周りに注意されても、私は反抗できなかった。
(SW②) その言葉が出てこなかったみたいですね・・・。今は、出てくるようになった…。前回の記録を読むと、18才は“今までは甘えがあった。少し視点を変えた”と言ってますが?
(18才) 身近な人だと、“私はこう思っている”と言って、その人が納得できなくても知ってほしい。伝えたくなるんです。両親にそのまま伝えても、どんなことを言っても、変わらないものは変わらないんです。それに気づいたから。それまでは、“親だから寄り添ってほしい”と思ってしまってたんです。私の言うことも聞いてよ!親だからできないかもしれないし…。でも通じ合える価値感が親にもあります。それに気づいたら、〈しょうがなかった=視点を変える〉ですかね。
(SW①) 随分、成長したと思う。親は別の人格だから、変わらない。
(18才) その中1女子は、周りのおかしい所に対して何らかの感情が、出てきたんじゃないかな?今までは、大人に注意されても反抗できなかった。
(SW①) 親はもっと考えてよ!と思ったんだ。
(18才) そこで立ちどまられるのが、嫌だったの。一緒に考えてよ・・・。
(SW①) 親は精一杯やってる。が、仕方ないと思うようになった…?
(SW②) 若者が母親と二人暮らしをしていたが、これでは自律できないと反発して、父親と暮らすようになりました。父親が変わり始め、もっと変わったのは祖父母。愛情を注いでくれています。生活・社会自律ができそうになってきました。日記を書いたり、ストレッチしたり、運転したり。
(18才) 自分がどう思っているのか、言ってみるのがいいですね。
(SW②) 父親には小学校時代のことを、あなたはきちんと言ったよね。小6のいじめのとき、先生も親も的確な対応をしていれば、中学の不登校は防げていたかもしれない・・・?
(18才) 言っても分かってくれないのは、本末転倒ですかね・・・。
(SW②) はい。分かってほしいから言うんだよね!周りにいる人たちの中で、分かる力を持っている人から、順につながって行くよ。これからの生きる方向を、じっくり考えてください。
(SW①) 第二次性徴期ですね。感情を親にぶつける人が多いけど…。いい人、合う人、合わない人がいるよね。子どもの方が、親も違う人間だと悟ってきたんだから、成長したと思う。子どもが気づいていくしかない。
(18才) 以前は、私はこう思っているの?と思った。
(SW②) 中1女子が母親に反抗したり、一杯甘えたりしていると、それを見ている祖母が訊くんだそうです。母親は、“今は反抗期なの。そして一杯甘えて精神が成長していく”と答えたそうです。祖母がいつか受け止められるようになるのではないか、と思ってますね。そう中1女子に、伝えました。そして、祖母と母親が、30年かけて和解した話をしましたね。
(SW①) 18才は1年前のこと、覚えてますか?
(18才) 嫌です、と言えなかったけど、今は人に伝えられるようになった。この場もそうですが、ちゃんと話せる場があったからだと思います。
(SW①) 親が、子どもが発達障がいだとは30才まで気づかなくて、大学は卒業したけど就労できず。40才になって、親への反発が出てきています。だから、人間って面白いのです。
(18才) グループワークへの参加は、今日でお休みにさせてください。
(SW①) また来たくなったら、来てくださいね。
end