問いを投げかけてくれる本は、読みやすい。一方通行の人は苦手です。

18サイトの対話(1)

~自分がやりたいことを探しているBさんとの対話 ①~(2023.6)

(Bさん) 少しだけ、カフェでバイトを始めました。私は人と一緒にいるのが苦手です。特に一方通行の人は苦手です。1年間かけて、自分の進路&針路を考えます。

(田中) カフェのバイトだから、対人関係の持ち方のトレーニングができるみたいですね?
相互通行がいいよね。(笑)

(Bさん) そうですね。お客さんとのちょっとした間があるとき、どう声を掛けていいのか?
迷います。自分の中に勝手な違和感を感じてしまう・・・。

(田中) とっさの判断が問われますよね、ささやかなことで。声かけの言葉を、仕事しながら用意しておくといい。ex. カフェの感想を聞くとか。必ず応答するとか。自分の中に抱え込まない。
「勝手な違和感」って、咄嗟の判断の中に自分の感情を入れてしまっているのかも?それは余分だと思う。感情を入れないトレーニングをするといい。とらえ返す、かな。
厨房とホールのつなぎ役が仕事だけど、声かけがカフェの雰囲気を作ると思う。

(Bさん) 小学生のころ、私は忘れ物が多かったです。

(田中) なんとなく、分かるな…。準備運動をしないよね…。

(Bさん) 中学では「倫理」が好きでした。哲学の漫画もよく読みました。「清浄なる精神」(内山節著・信濃毎日新聞社刊)を読み始めたら、ハマっています。“ローカル性を無視した生活が続くと、働くことの夢を失っているかも”は、考えていかないといけないみたい・・・。私、働けないなと思ったりもします…。

(田中) 1年かけて、じっくり探しましょう。やりたいことが見つかるといいね…。

(Bさん) 巨大なシステムの中で、うまくいかなくて無力化していく人も多い。
人と会っても挨拶ができない子がいます。(*場面緘黙?)
二人でスーパーに買い物に行ったとき、カートを押してもらいました。その子に質問すると、“ウン”とかは言います。私は子どもが好きなんです。(笑)

(田中) 周りの大人が先にジャッジしない方がいいよ。カートを押してくれたり、一緒にちょっとしたものを買ったりしていれば、そのうち挨拶すると思う。無条件でその子を信じていれば大丈夫。その子に訊くといいのです。

(Bさん) 今度、その子とパフェかクレープを食べに行くことになっています。(笑)

〈*場面緘黙とは〉
(*「子どものための精神医学」(滝川一廣著・2017刊)より)
・一般の幼児期から小学校低学年で見いだされる。園や学校などではしゃべれない。
・いくつかのタイプがある。言語発達に大きな問題がないケース。自意識の芽生えが絡んで
いる。発達の遅れが背後にあって言語コミニュケーションや自信がついてないケース。
・場面緘黙とは、自意識という人間固有の厄介なものが、幼児に生まれる所から生じる現象
と考えればよい。家族の外で、他者とコミニュケーションをする経験を持たせる支援が
必要です。


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