自分を肯定的に捉えることが、人を尊重し愛することにつながっていきます～20代男性から、初めて読んだ性教育本の感想文が送られてきました。
＊先にその本の抜粋があり、そのあとに本人の感想が書かれています。
（本の抜粋）
性教育の基礎となるのは、自分を受け容れ、他者を大切に思う気持ちです。
親に愛されてこの世に存在することを、小さい時から積み重ねて知ることが、自分を肯定的に捉え、他の人を尊重し愛することにつながっていきます。この精神こそが、性教育の基本です。
（20代感想）
自分を愛するではなく、受け容れる。このニュアンスの違いを、僕は思う。
受け容れる、の方がよりリアルに感じる。親という最初の他者からの愛が、肯定と他者への愛につながる。
つまり、他人との関係の形や、その作り方が愛というものなんだろうと思った。
（抜粋）
心の安全と健康とは、親から愛されているということの確認と、それによって確立される自己を肯定的に受け止めることができ、そして親を尊敬し他人を尊重することができるように成長することで得られます。
（感想）
親を尊重し、他人を尊重？つつがなくいけば、そうやっていくのかもしれないが・・・
僕にそういったものがないとは思わないが、随分 難しいことを書いていると思う。
（抜粋）
仲の良い友達ができたとき、常にその友達が気になることがあります。一緒にいるととても楽しく
て、今何をしているのか、どこにいるのか気になります。そうすると、多くの時間を一緒に過ごしたく
なります。手をつないだり、肩を組んだりするだけでも楽しく、明日の約束をするのも楽しい気持ちです。
相手も自分に好意を持っていることが分かって来ると、唇で額や頬に触れたくなり、さらに肌と肌を
触れ合わせ、１つになりたいと思います。
（感想）
そうなんだ～って思った。人が親身になる過程って、だいたいこんな感じなんだ～！
僕にはまるで感じたことがないものだ。縁もなかったし。（こんな典型的なひがみの感情を、自分が
持っていることを感じ、驚いた）
（抜粋）
人間のセックスの目的は、二人の結びつきをいっそう深めたいという要素が大きい。
（感想）
これも、そうなんだ～って、感じた。よくわからないが、セックスというものはこういうものらしい、とそう思った。
（抜粋）
愛があればセックスしてもよい、という言葉をよく聞きますが、愛するとはただ好きというだけでなく、このように相手を、（避妊のことを指している）、そして自分を思いやることが大事なのです。
（感想）
またしても、思いやるという気持ち、という言葉が出てきた。相手を、そして自分を思いやる、これが大事なんだろう。今の自分には遠いものだとも、感じるが。
（続く。次号は、感想文への感想と、20代若者への質問を書きます。田中敏夫記）