~18才との対話⑳~
(19才)
この頃、バイト先の娘さんを車で送ったとき、“運転が変わったね”とほめられました。
(田中)
よかった!“人の目が怖い”ってわかりますか?
(19才)
“怖い”という人の気持ち、わかります。私も周りの目を気にしてました。
何て思われるのか?自分の中に理想がある、というか?現実の自分がダメだと思っていると、怖いんです。
田中さんと話していると、沈黙もあります。書く時も説明しないで、結論を先に言ってたけど。
沈黙をすると、脳の考えるスピードが書くスピードに合わせて、ゆっくりになるのです。
脳のトルクを下げて、物ごとに深みが生まれます。
人と話していると沈黙が生まれる。それもいいのかな、と。心の整理もつきやすくなった。
いたたまれない人は、自分とは合わない人だと思った・・・。
これまでなぜ日記を書けなかったのか?
当日あったことを、誰かに見せる、見られてる、と考えていた。
それが辛かった?そうすると、日記自体に、こうだと思ったことを書くのが嫌になった。
例えば、学校へ行けばいいんだ。
でもそれができないから、大変なんですよね。
自分に自信がついて来ると、するとこうしようとなる・・・。
中学までは、愚痴と悪口は違うと思って来ました。
高校生になったころ、愚痴が辛くなってきたんです。
嫌なことは乗り超えたいんです。矛盾を感じたままにしたくないんです。
相手から、“ありがとう”の一言があるだけで違いますよね。
(田中)
日記は、自分ともう一人の自分との対話。親の愚痴が嫌だった、という人は多いです!
(19才)
親に交通事故の現場検証報告をしました。この頃、実務的に話せるようになってきました。
バイト先の奥さんから言われたら、すぐ“はい”と返事します。擬音にはなりません!
分からないことは聞きます。
9月のシフトでは休みを増やしてもらったので、自分がやりたいこと、行きたいところへ行きます。
成人式で、親族やバイト先の方からお祝いを頂きました。
(田中)
2年前。 19才から連絡があり、ゆったりしたコーヒー屋さんで、初めて話しました。
(19才)
会う直前、“どうして連絡してしまったんだろ?”と。リセット症候群?でした・・・(笑)
(田中)
自分だけではどうしようもなくなった・・・(笑)
(19才)
本当は人と話すのが、好きなんです。(笑)田中さんには何を話しても返ってきます…。
まだ、どこまで話していいのか、わかんないのです。バイト先の方と初めて二人でご飯に行った時、“なにを話そうか?”でした。
相手がどう思うか?敏感に思ってしまうんです。
親ともまだ向き合っていないのかもしれません・・・?いかに飲み込まれないように、話せるかどうか?ですね。
いろいろなつながりの中で、私にガタが来なくなるのは、もう少し時間がかかると思う。
(田中)
9.14 信濃毎日新聞に「旭川中2自殺・再調査委員会報告書が発表された」という記事。
旭川市役所のHPに全文(367ページ)が公表。読み始めました。自殺は防げたのでは?
(19才)
ほかの選択肢が、数多くあったことは、確かですね・・・。