〈対話/自己愛と性 no.5〉
「自己愛と性 no.4」
を読んだ10代の女性から、質問&応答が届きました。
no.4 の⑤に、“肉体の結びつきは、愛情とは違う” とあります。
なぜそう思うのですか?
自己愛とは?~
検索すると。
小学生のころと、高校生になってからの違いについて。
性は他者から習得するもの?
自分が好きという感覚、他者に思われて育つ、自分への愛情は他者への愛につながる、そして、年を重ねて成熟するものだと思います、と書いてあります。
小学生の頃は、今思うと、自分の気持ちと周りの人への気持ちとの矛盾に苦しんでいたと思います。
“嫌だ! 悲しい! どうしたらいいのか分からない!”
“やりなさい! 私はこうだと思う! やらなきゃいけない!”
人を傷つけることはしたくない。
でも私の気持ちも大事にしたい!
この間の矛盾に苦しんでいたと思う。
“自分を大切にすること” って、綺麗ごとで言う人が多いと感じてきました。
今は、自分を大切にすること! は、大事だと自分で思うようになりました。
どうしてそう思うようになったか? 交通事故を起こしました。
周りを思って生きていても、自分で事故対応するしかないのです。
事故を起こさないように、自分をコントロールする。
自分がダメだと思ったら、やめる。
人と合わないと思ったら、離れる。
なぜ、自分はそう思ったのかも知らないと、問題はそのままですから…。
これは、私の 「備忘録」 です。 (*備忘録~あとから参照することを、書き留めておく帳面)
性について~ 私はまだ、性を知る=自分を大切にするとは感じないですが・・・
性の知識は、恋愛や結婚で必ず役に立つと思いますが、自分を大切にするにはどういう行動をすればいいのか?
他者から学び、習得するものが多いのでしょう?
〈田中からの応答です〉
〈自己愛と性 no.1 〉の冒頭に、20代男性が初めて読んだ性教育の本の引用があります~
“自分を受け容れ、他者を大切に思う気持ちです。小さい時から積み重ねて知ることが、自分を肯定的に捉え、他の人を愛することにつながっていきます。この精神こそが性教育の基本です。“
前回も引用した「ティーンズ・ボディーブック(新版)」(北村邦夫著・伊藤理佐イラスト)より ~
“女性は愛していた。男性は・・・” 日本性教育協会が我が国の高校生の性意識を調査しました。
男女には際立った違いがあることが分かった。 女性は、愛していた。愛されると感じていた。
男性は、興奮した、好奇心で、が主流でした。 性欲ホルモンのレベルがピークに近い男子高校生。
そんな中で、キスのチャンスが訪れた時、冷静さを失わないと言う保証はない。 (思春期ですね)