~第13回オープンダイアローグの未来を語る会の報告。2024.10.27 am9-12 ODNJP主催~
当日はzoom・35人参加。分散会80分・全体会80分。司会は、運営委員の村上純一・斉藤環さん。
尚、斉藤環さんはこの10月、新しいクリニック「つくばダイアローグハウス」(つくば市)を立ち上げました。
(母親)
ODをやっている所は遠方なので、通院できない。
(Aさん)
身近な家族などの中で、対話的にやっていくといいのでは?(同感)
(Bさん)
リストカットする子もいます。自分の話を聴いてもらえないという子が多い。ODをどう
導入したらいいのか?グループでやるのは、異質だと感じる子も多いです。その子に、土台に
乗せると言うと、指示的になってしまうし…。
(Aさん)
小学校で、“こうしてください”と言われるのが嫌だった。それで、何も言わなくてもいい
ということでODに参加してもらいました。心理的な安心面、が大事だと思う。(同感)
(母親)
20年間、統合失調症の子に、ODの診療が定着することを望んでいる親です。
高校入学で友達が欲しいと言ってましたができず、高校では“学校では対応できないので、精神科に行き薬を貰ってください“と言われました。治りませんでした。発達障がいではなかったかと思います。高1で発症したと言われたが、しっかり受け止めてくれるカウンセラーさんがいればよかったが・・・。
初めてかかった病院では、電気ショックをしたり、閉鎖病棟で、いろいろな症状が出ました。
(Aさん)
その子はODに参加することができない。ずっと声が聞こえていて、座って話すことが難しい。
2年間入院して、前よりもひどくなりました。幻聴も聞こえます。
今は、自分が興味をもっていることしか話せない。
(Bさん)
慢性的になっていて、身体的な症状で通院している人が多い。
(Cさん)
本人が希望しない場に参加するのは、難しいですよね。
興味あることを一緒にしていくことは、もしかしたらできるかも?
(母親)
薬の多剤多飲で、難しい。薬で少し良くなって、また入院することを繰り返してきました。
病院もお手上げ状態です。このまま症状も悪くなって、長くなって、地獄です。
(田中)
岡田尊司さんの本に、発達障がいと統合失調症の症状が似ている、と書いてあったかと?
慢性的になっている娘さんに、“なぜお母さんが嫌なのか?”と聞いてみては。話を聴いていると、娘さんはお母さんに甘えているのかも?
親族や友人で、娘さんに寄り添ってくれる人はいませんか?
(Aさん)
私は障がい当事者で、支援者でもあります。今精神医療には疑問を持っています。
zoomでやるODには、空気感がないと思う。全国の方々とつながれるメリットはありますが。
対面でODをやったことがないです・・・。
(斉藤)
zoomか、対面かと言えば、対面です。
コロナになって、zoom でやるようになって、“いいじゃん”と皆さんがなりました。
自宅でもいけるし、リフレクティングするにはミュートにするといい。
(村上)
相槌のこと~私は無意識で超相槌を打ちます。相手をついつい、撃ってしまっている…
フインランドの方は静かな聴き方をする人が多い。支える側の問題~ずっと考えています。
単純じゃないと思います。昨日、子育てについての場で、3歳児とどう向き合っていくのか?
相手を尊重するという時、すごい複雑なことをしていると、親御さんと話して気づいたことがありました。
ユーザーが協力してくれないと、仕事が成り立たない…。体感すること!
(斉藤)
新しいクリニックをオープンしました。少しづつODの予約が入っています。
一般診療をすると忙しくなるので、ODの時間を死守しています。(笑)
〈文責・田中敏夫〉