対応するには、学校の枠を超えて、こども・親・祖父母・友人・支援者まで広げること・・・。
一人一人のいじめと不登校を、聴き取り、寄り添う! そうすれば、自律への歩みを始めます。
~2024.11.1 信濃毎日新聞トップ記事と、11.8 信毎・時の顔伊藤亜矢子弁護士の記事を読んで~
(田中敏夫記)
①まず、11.1 の記事を読んで、私が気になったことを書きます。
- 「欠席への抵抗感が下がった。学校外での学びが広く認められるようになった」だとすれば、学校外の学びも義務教育扱いにしてはどうでしょうか?
- 「不登校の理由については、今回から学校が判断した要因ではなく、把握した事実を尋ねる方式に」学校の判断が、甘い・狭い・偏っていると感じます。事実を尋ねるその中身が、分かるといいと思う。校長らが権力者としてふるまっていると、時々感じます。対等な人間関係と対話が、が必要です。
- 一人一人のケースについて継続して、把握する。教育委員会の外に相談支援室を作る。
- 「学校に戻ることを前提としない意識が広がりつつある」学校という受け皿が狭いということ・・・。登校できるようになれば大丈夫、とは言えません。こどもの心の中に入る関係を作ること。
- 「公教育の転換が必要と指摘」“指導する”から、“一緒にやる・対話する・地域に根ざす”へ転換。
- 「学校生活にやる気が出ない・小中で24%」対応できない&放置状態ではないか、と感じています。
- 「教育機会確保法~登校するという結果のみを目標にせず、自分の進路を主体的に考える」(同感)
- 「学校が魅力のある場所かを問い直す」こどもたちの声を聞き、そして校則を見直してほしい。
- 「教員の意識を含めて根本から変えられるか?」クラスの運営は、子どもたちと一緒に進めてほしい。
- 「学校内外でスクールソーシャルワーカーらの専門的支援を受けられていなかった」専門的支援の中身を問い直してほしい。スーパーバイザーが機能しているか?一人一人の相談記録を作ること。
- 「いじめをめぐる学校側の初動の在り方が問題に!旭川や横浜では。」“初動が問題”とは、学校では相談支援&終結(卒業)へとつながらないということです。学校の外に初動を作る。
②「信毎・時の顔(11.8)伊藤亜矢子弁護士の発言」(旭川中2いじめ自殺の再調査委員5人の一人)
- “再調査が動き出した2023年1月委員皆で遺族を尋ね、広瀬爽彩さんが生きてきた軌跡を知りたい、と委員会の姿勢を伝えた。“
- “自殺した爽彩さんのSNS記録には、自らの特性をからかわれ、クラスで浮いていることに思い悩む様子が残されていた“
- “旭川で起きたことは特殊ではなく、誰もが一度は見たことがあるような光景だと知ってほしかった。”
- “ただ多くのこどもたちには聴取の応じてもらえず、事実認定は難航。性的ないじめに関わった先輩にも事情や言い分があるのではないか。その中でも勇気を持って話してくれたこどものおかげで調査は進んだ。“
- “いじめに関わった子どもたちは被害者の傷つきを受け止めることで真の反省が得られると思う。報告書がその一助になってほしい。”
☆市長から委嘱された5人の委員が、2年をかけて調査し話し合って、報告書はまとめられました。
こどもたちに聴取に応じてもらえず!とは、いじめをなくす道のりの険しさを感じさせられます。
9.14 信毎記事で、池坊短大の桶谷守学長が発言しています~“広瀬さんの人間関係やクラスでの置かれた状況がなどをつぶさに調査した画期的な再調査報告書であり、全国の同種事案でのモデルにしてほしい“2020.6 入水自殺未遂で、深刻な事態が明らかになりました。
そして、2021.2 自殺。
自殺は防げたと思います。寄り添う人が一人でもいれば、救われ、自律の道を歩み始めます。
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