「肉体の結びつきは、愛情とは違う」と書かれていましたが、なぜそう思われたのですか?

〈対話/自己愛と性 no.6 〉
~ no.5 で10代女性から質問があり、20代男性から返事が届きました ~
問いかけに答えます。

私は一人で考えてはいると思う。 相手とコミュニケーションを取らないで、相手のことを語る。
 自分の中で考える。自分の妄想、想像の流れで人を扱ってしまうところがある。
 引きこもっている度合いの強い時は、今よりももっとそういった傾向があった。
 誰にも会わないことで、そういう風に相手を扱う風になっていくのだと思う。
 このことは根深いというか、僕の感情的なところとつながっているようにすら、感じる。
 肉体の結びつきは、sex は、身体的な一体感を感じるため、こどもを作るために行われると思う。
 だが、それによって相手を理解するわけでも仲が深まるわけでもないと、両親を見て感じた。
 僕を産んだけれど、僕を愛することとは、また違うんだと感じた。
 理解する、愛情と呼ばれるような関係を作ることと、肉体の結びつきはあくまで別のものです。
 かつて読んだ 「さらば、悲しみの性~産婦人科医の診察室から」(河野美代子著)に、父親になった 
 ことで一気に大人っぽくなった高校生のことが書かれていた。
 僕は今、こどもができたから親になるわけではなく、こどもができて変わったのだ、と考えている。」
 
〈田中からの応答です〉
 ありがとう。 相手と話さないという一番楽な方法から、こどもができて自分が変わったのだと・・・!
 11.19 谷川俊太郎さんが亡くなったというニュースが流れました。 (92才・老衰・11.13 死去)
 前日の朝日新聞(文化欄・月1回掲載)に、谷川さんの詩(感謝)が載りました。 
 「感謝」
  目が覚める  庭の紅葉が見える  昨日を思い出す  まだ生きてるんだ
  今日は昨日のつづき  だけでいいと思う  何かをする気はない
  どこも痛くない  痒くないのに感謝  いったい誰に?
  神に?  世界に? 宇宙に?  分からないが  感謝の念だけは残る

 谷川さんは、死を身近に感じさせてくれました。
 そして、このごろ若者の自死が伝わってきました。
 誰か一人とつながっていれば・・・🌈

 前回も引用した「ティーンズ・ボディーブック(新版)」(北村邦夫著・2021刊)より~
 「YESとNO の言える女の子になろう!  後悔するならsex はしないことです。
  あなたの人生のプロデューサーは、あなた自身。彼をあてにせず、自分で仕切って初めてオトナの女性です。頭を冷やして、まず何でも正直に話し合える関係を作ることが先。
さもないと、YESもNOも自分の意志で言えるようにはなりません。」 


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