ノーメイクでは、人前に出られない。トラウマは一つの自分の助け方として扱う。


~18才との対話㉙~

(20才)
先日、漫画の取材で、ラジオ局のインタビュー番組に出ました。
“これから漫画をやろうとする若い人に、一言”と質問され、
“一歩前に出る。実際に行動してみることが大事だと思う”と答えました。
その放送を聞いた知人から、ラインが届きました。“すばらしい!”

(田中)
言いましたね!(笑)
始まる前のアンケートには、“マスコミには出ません・写真も駄目です”と回答したのに?

(20才)
根本的には、表に出たり、目立つことは好きみたい・・・(笑)
この頃、知り合いの女子高校生が言いました。“ノーメイクだと人前には出られない”

(田中)
ハー?僕はメイクしたことがないけど・・・?素顔がイイと思うけどね…。

(20才)
メイクすると、パキッとして、出かける・・・家の中にいる時はしない。
メイクしないと人に見せられない顔って、何なのかな?
ネットを見てると、メイクしないと生きていけない、みたいなのが出ていて、影響しているのかな?でもそれって、人の言葉を使っているし、自分の言葉ではないよな・・・
例えば、結婚して、夫の前でずっとメイクしているのは、できないよね。
一緒に過ごす人なら、メイクせずにいられる人がいいな・・・

(田中)
仮面つけている感じなのかな?人が怖い、という体験があるのかな?

(20才)
自分に自信がないからかな…自分のどこが魅力なのかが、わかっていないのかな…
“あなたは目がきれいだよ”と伝えました。(笑)

(田中)
目を見て話すこと、は大事だよ。
20才の持ち味は初対面の人に、安心を感じさせるところかも?
自信を持つには、人とのいい関係・深い関係を作ることだと思う。
自分の弱さを出すには、“安心基地”が必要さ。20才は、そうなれるかな?(笑)
トラウマについて、向谷地生良さん(浦河べてるの家)はこう言ってます。
「西坂自然さんは、“トラウマって言うのは、もう過ぎ去ってしまった出来事と何とかして仲直りしたいという気持ちの表れだと思います“と言ってます。
向谷地さんは、だからトラウマを単なる病理的な問題とか、不適切で問題行為としてとらえるんじゃなくて、一つの“自分の助け方“として、意味あるエピソードとして扱うべきじゃないかと思います。そこで必要なのは、人と問題を分けるという態度だと思う」
(「向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?」2024刊・医学書院より)
トラウマを前向きにとらえる。自分の持つ一つの豊かさ、ですか?

(20才)
私もトラウマは、問題や階段を一つ登るいい機会だと思います。
でも、トラウマを負った当時、解決できなかった=解決する方法が分からないままの人が多いとも感じます。
分からないまま、一人の時にトラウマが出て来ると、辛いのかな・・・。
私も分からないまま問題が出て来るけど、今辛いことを乗り超えようとしています。


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