2022年11月某日 第2回 「いっぱいしゃべれました。言語化すると幅が広がり、自分を的確に表現できます」

「いっぱい喋れました。言語化すると幅が広がり自分を的確に表現できます」

~ 第2回 グループワークの報告。 (2022.11、参加者6人)~

(SW①) 前回は私が司会でしたが、みんなで交替でやりたいと思います。
(高校生①) では、今日は私が司会をします。
先日東京方面へ高校の遠足に行ってきました。その様子を原稿にしたのでFBに投稿したいと思います。
この頃、絵(イラスト)が描けなくなりました。誰かにお願いします。字は書けるのですが・・・。
(SW②) しばらく前まではイラストが描けたのに、どうなったのでしょう? 文章が
書けるようになったから? (そうかも?)
(高校生②) では、私が描きましょうか? 投稿の文章をください。おそらく1時間半くらいで描けると思います。
(SW①) 高校生②さんの役割ができましたね!
(高校生①) イラストが、メッチャ いいんです! 素晴らしい!
(高校生②) 進路先を検討するために、今月下旬に短大・大学の下見に行きます。
(SW②) 文章を読んで、イラストを描く才能があるよね。相互に応答しあっている感じのイラストだよ。対人援助の能力があるかもしれないよ…?
(高校生②) 文章を頂いた方が、イラストは描きやすいです。
(高校生①) 私は小さいころ、アニメを描いたら褒められた。 嬉しかった。
(高校生②) 私が見たアニメは プリキュア かな。 中3になって見なくなり、漫画とゲームに移った。一番好きなのは、声優の声から入ってそれがいいとなること。
(SW①) 自分のイメージを作るんだね。 なら、文字からもそれができる、想像ができる、すると絵になる。
(高校生②) そんなに褒めてもらうと嬉しい!
(高校生①) 自分で自分を褒めるのも大事。 自信持つと、メッチャ楽になる。
(高校生②) そこらへんがちょっと違うなと思ってしまって、分析してしまう……。
(SW①) 日本は、褒める文化じゃないから……。 できることを伸ばしたらいいのに…。できないことを直そうとする文化だから。
(高校生②) うちに人が来て、“好きなことをやるのがいい。一生働いてお金貯めて……”。やってみたいことを、やっと思えるようになりました。
(SW①) それは大きなことよ! 子どもが大きくなってから親に、“好きなことを応援するからね” と言われるのは、負担!
(高校生②) 今までは、どうする? 考えてしまっていました。 やってみたいことを、やっとこっちをやりたいと思えるようになってきました。
(SW①) もうじき免許が取れる!ワクワクする! すごい! ワクワク・ドキドキしたら、ブレーキを掛けるんだと思う。自分を守るために、感情を揺らさないように?
(高校生②) ブレーキを掛けるのは、先にデメリットが浮かぶから……。
(SW①) それは大人の世界。 忖度している。 今の世界は1回転んでも、ダメだと思わせるんだよね……。
(祖母) 経験って大事。本当に何かやっても、対応できないということはないよ。(同感)
(高校生②) 挫折すると起き上がれないかも、と思ってしまう……。(大丈夫)
(SW②) 今日はドンドン自分から喋れているよ。成長を感じる。挫折を振り返るといい。
(高校生②) 前回の時よりも少し自信がついたと思う。 嫌だと思ったことは、意思を
持ってやれるようになってきました。 少しだけ成長させてもらいました。
(SW①) 人生はまっすぐには行かないから、挫折の方が面白いよ。
(高校生①) 挫折がない方がおかしいよ……。(同感)
(高校生②) TVでホームレスの人を見て、“こういう風にはならないにしよう”と思う。自分はこうにはならないようにしようと思っていたけど、自分が辛くて、今は生きて帰れないとまでは思わなくなった……。
(SW①) 昔、東京の山谷でホームレス支援のボランティアをしていた。自分から選んでホームレスになった人もいたよ。いっぱい、いろいろなことを教えてもらった。TVでは一面的なことしか伝えないから、それを見た人は“かわいそう”となる。
(SW②) 県内にもいます。向かい合って、どなたかつながりのある人をまずは探します。
(高校生②) たしかに、他人と比べてこんな風になりたくないというような劣等感は、好きじゃない。心ない言葉を言う人がいるけど、言われたくないという恐怖から……。
(SW①) そう言われたくないという、恐怖はどこから?
(祖母) 小さいころ、何かあったの? 私は割り切っていたけど。
(SW①) 感性が鋭いんだと思う。 思えるってことは、相手の人のことを思える……。それを見て自分が苦しくなるのは、辛い……。
(高校生②) 対象を見ないようにしている。
(SW②) だから、不安になったんだね。
(高校生②) そうだと思います。 小学校でも不登校気味でしたが、中学で不登校になってから親は、“学校へ行け”と言わなくなりました。
(SW①) 少し前、私が関わっていて訪問していた子はどうして不登校になったのか、理由が分からない。本人もわからない。(う~ん)
(高校生②) 中学の頃は、私も理由が分からなかったですね。否定的な言葉があったし。
(SW①) あなたは相手への攻撃にはならないみたいですね。
(高校生②) 攻撃になったことはないかもしれない。攻撃するきっかけはあったとは思うけど。
(SW①) 周りからそうさせられてきたんだよ……。今までのくせみたいなものがあるのですよ。少しづつ、そうではないようにしていけばいいんだよね。例えば、明日はテストだけど、頑張ろうと思うか、やっても無駄だと思うか? あなたのやれる方法で、やるといい……。
(高校生①) 2か月前は、クラスの男子と一緒にトランプをやったのに、この頃また一緒にやらなくなりました。残念。
(高校生②) 一緒にトランプをやるなんて、凄いと思う。 私は気を遣ってしまう……。
(SW①) 今は思春期だから気を遣うでしょう。 漫画では優しい女の子がもてるけど、現実はキャピキャピしている明るい女の子がもてるんです。喧嘩する時も、仲直りの仕方が分かってケンカになる関係を作っておくといい。
(高校生②) クラスカーストと言うのがあるんです。
(高校生①) 上の子に勝てることもある……。私はカーストが上の子よりも、上に行きたい……。自分のすごい所を伸ばせばいいんじゃない。
(SW①) 顔がいいとか、勉強ができるとかで、カーストが上に行く。
(高校生②) カーストの下の子が追い上げていくのか?
(高校生①) 眼には見えないけど、格の違いがあるんだよね。地雷を踏んで、アーこいつはこんな人間なんだ、と分かったこともある。
(SW②) 何か事件があると、その人の本領が見えるよね。そういう中にあっては、自分のよりどころがあったり、なんとかなるさと思えれば、大丈夫。振り返る。
(高校生②) はい、そう思います。
(SW①) イジメに関するグループがあります。一生、浮かばない子がいる。いじめへの怒りがすごい! その点、あなたは達観していて、凄いと思う。自分に非があったのじゃないから……。
(高校生②) 人って、相手に合わない子はいるんです。でないと、不登校にはならない。
(SW②) クラスカーストのことが、この頃読んだ「いじめ加害者にどう対応するか」(内田良・斉藤環共著、岩波ブックレット・2022刊) に書かれていました。
「スクールカーストは2006年頃から普及した言葉。ステイタスの決定要因が、人気やモテルという点です。この位置を決定づけるのは教室の空気だそうです。恐ろしい選別がクラスで行われています。イジメの温床になっています」と記載。
(SW①) あなたにもいい所がある。相手は変えられない、自分は変えられるけど。なら外に出て、いい人に会えばいい。すると自信がつく。
(高校生②) こうしてワークしていて、こうしたらいいというのが出てきたと思います。
(30代男性) 聞いていて、私もまったく同感です。言ってることがよくわかります。
(SW①) 創作できる人はいいですね。先ほど、文章を送るからイラストを描いてと。
(高校生②) 私も小6のころ、小説を書いたことがあります。文章を貰うとすぐにイラストは描けます。
(SW①) ここには相手のことを考える人が集まっている! クリエイト! 人間にしかできない。AIには全く新しいものは生み出せないんじゃないかな……。
(高校生②) 仮想現実は……?
(SW①) 自分のキャラクターを理想の所へ行く……。例えば、その世界のファッションを売ってるんだそうです。
(30代男性) それをコピーされないように、なってるんです。
(SW①) 自分がコントロールできない世界が広くなってきている……。
(高校生②) 怖いですね……。
(SW①) だからSNSはしない。コントロールできない世界でしょ。
(高校生①) 今日はこの辺でオシマイにしていいですか? 次回は?
12月中旬に開きたいと思います。(了解)

*参考図書

いじめ加害者にどう対応するか ~処罰と被害者優先のケア~
(内田良・斉藤環 共著・岩波ブックレット・2022刊・520円)

基本から学ぶSST ~精神の病いからの回復を支援する~
(前田ケイ著 星和書店・2013刊・2860円)


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