～ 中学生との対話 ④ ～ (2023.9)
（中１女子） 幽霊の話を母がしたみたいだけど、私は学校が怖い。縛られる。
（母親） 他にも怖いものは？健康診断・請求書・災害・戦争・原発の処理水・・・。
（高３女子） 私は人が怖い。ある意味、好きだけど、好きになれない。全般的なこと。
自分から壁を作ってしまう。苦手な人がいると、調子が良くない。
（中１女子） 空気がヤダ。
（高３女子） 田中さんはどうですか？
（田中） 「イタリア暮らし」と言う本を読んでいたら、“空気を読む”と言うのは日本独特だ…。
私はまず、相手の話を最後まできちんと聞きますね。そして、相手の心の中に突っ込んでいきますね。
跳ね返されたら、そこまでです。受け入れてくれたら、話は深くなって行きますね。
浅い話をしていてもつまらないですよね。20才で生きる・死ぬを考えましたが、結論は“精一杯生きて死を迎える“でした。50才を過ぎて、どう生きていくか、少し見えてきました。
すると、あまり怖いものはなくなりました。“縛られる”と言ったけど、自分を縛らないでね・・・。
（母親） 担任ではないけど、男の先生がいいみたいです。“オープンで、面白い先生”と言っています。
（中１女子） 面白い＆明るい＆生きている。私と比べるのは無理・・・。
話が面白いというのは・・・、分からないことを聞けるか聞けないか、だと思う。
（高３女子） 私は分からない事があまりないし、聞きに行くより、自分でやってしまいます・・・。
（田中） 生徒が聞きたくない！と感じるような先生は、子どもの成長に寄り添えないよね…？
（中１女子） 小学校の支援級の先生に、算数を教えてもらいました！それで私の人生が変わったかも。
その先生は、教え方・押し方が、“やってみなよ“でした。その上で、”やる？“でした。
（田中） ２段階だったんですね。こどもから引き出すのが、先だったんだね！
このごろ、中３の子と数学をやったら、基本のところでズレていた。その子は、“今日は一つ勉強に
なりました“と言いました。
（高３女子） やり方が分かっていなかっただけですね。
（中１女子） 全体が慣れていないみたい。学校に。
（母親） ようやく、慣れて来たのかな？
（中１女子） そんなことない。
（母親） 給食の時間の前後は授業に行ってます。部活にも参加してます。あとは家にいる。
（中１女子） 英語のアプリは毎日、やってます。夜になると、片づけをして、何か作り始めて、ピアノ
の練習をします。あとは、寝てるか、スマホを見るか、絵を描くか・・・。
（高３女子） 英語のアプリは、duolingo だよね。
（はい）
（母親） やらないと順位が下がって行くんです。
（中１女子） 給食の前後、３・４時限目は出るようになってきてる・・・。
（母親） 体育の授業は、調子よかったら出るみたいです。
（高３女子） ４年前に描いたイラストを見てください。幻聴の友達たちです。
（中１女子） 私は小３のころ、人形のメルちゃんと遊んでいました。そのグッズを買い集めていました。
小５になって、学校へ行くようになって、人形は消えて行きました。
今、部活は共同制作が終わって、文化祭に出す自己制作に入りました。
私はじっくり描くのは嫌で、一気にドカーンと描きます。このごろは練習をして、課題を超えようとしています。例えば、話していて、言葉からインスピレーションを得ます。
（母親） 私は自分のTシャツを作りたい。
（高３女子） 私は柴犬がいいな。
（中１女子） 給食は支援級で食べています。数人で、先生も一緒です。私は食べることに夢中です。
恋バナが多くて、先生から質問されたけど、“今のところいない”と答えました。
部活に行くと、ワイワイしながら描いてます。女の人、髪が長い・唇が赤い・ベルモットというキャラクターです。姉に似てる…。ミステリアスだから、いいの！
（田中） 表面的な絵なのかな？
（母親） はい。抽象画はないです。
（田中） 中学生との対話①のイラストを、描き直したらどう？
（母親） 反響ありますかね？
（田中） あると思うな。というより、中１女子が内面を表現するといいと思う。
（中１女子） 今、唄にはまってます。保育士になるのは、停滞中です。幼い子と、からみたい。
（母親） 姉の方も、栄養士ではなく、保母になろうかな？と言い出しました・・・。
（田中） いいんじゃない。まだ若いから、軌道修正は利くよ。両方やって、考えるのもいいし。
（中１女子） 英語のアプリ以外は、自学はしないです。
（田中） もう一つ、何か好きなのをやってみたら？
（中１女子） やるなら、体育かな・・・？
（母親） 身体を動かすの、つきあうかな・・・？
（高３女子） 少しづつしゃべるようになってきましたね！
end.