~田中敏夫~

“あの子に足りないのは、愛情”

愛情を知らないのに、対話は続いた
対話が停滞したとき
一緒に小舟に揺られて川を下った
誰も信じられない
沈黙
自分から脱線したことを認めたら
ようやく愛情を受け容れ始めた
人を信じることが、怖かった

“私に欠けているのは、愛情”

1対1の対話からしか、始まらなかった
親が愛情をブロックしてきたのか
自分でもブロックしてきたのか
ブロックできない愛情もある
無償の愛
家族の中にはなかった
扉を開けたら
美しい肌色のオーラの爆発が始まる
新しい家族が生まれる

“愛情を注げない私”

なぜ注げないかという問い
を冷凍保存していると
愛情が近づいてこない
自分の過去を大切にしてこなかったから
悲しい
全部しゃべると解凍させられていくのに
友人は心の底から疲れる心づもりをして
待っているのに

“愛情がほしい私ぬくもりがほしい私”

私しか見えないと
相手が見えてこない
家族も見えてこない
愛情は信頼する相手が投げかける
ほしいなら、受けとるといい
ピュアな感性になっていく
詰まった心臓の血管が開通した時の
快感

“夜明けは本当に来るのですか?
自殺してしまった人は、
夜明けを待てなかったのですか?“

生きる・死ぬを考えた
リアルな人とのつながりを選んで
待ちましょう
こちらの世界とあちらの世界を行き来して
哲学しながら
夜明けは来ます

3人以上の心を開いた対話が始まる・・・

私はどうなのか
沈黙
しながら、対話は続いていく
世界の見え方が少しづつ違っていく
心の中に入っていくには
間に境界線を引かない
お互いに
コロナの次に来るパンデミックには
生き物・環境すべてを見通すこと
リスペクトする
沈黙しない
連鎖させない
戦争を始める時は
事前にすべての隣人と話し合う
戦争を終わらせるときは
みんなが納得できる穏やかな
美笑のある対話
憎悪から愛情に生まれ変わるのは
相手が呼応することで生まれる
無償の愛に包まれたとき


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