
~18才との対話㉚~
(20才)
“もっと辛い人がいるよ”と言う人がいました。
(田中)
“もっと辛い人がいるよ”という返事は、逃げてるよね!比較できない!
あなたのことを受けとめてくれる人と、つながるといいんだよ。
僕は20才の頃、1年間生きること死ぬことを、悩んだ。試行錯誤しながら出た答えは、生きている限りしっかり生きること、そして死んでいくことだった。
(田中)
先日、高1男子が、“無償の愛って、子どもにもあると思う。誰しもが持っている。ただ自分の場合は、人による!“と言いました。人によって無償にしたり、有償にしたり、はないよね?
(20才)
私はこどもも無償の愛を持っていると思う。大人は感情が表に出てくるし、こどもは欲求が出てくると、無償の愛ができないこともある・・・。(はい)
例えば、お菓子を半分っこできれば、無償の愛の関係性はあると思う。子どもは素直だから、表に出やすいから。分かりやすい。
無償の愛をずっともらってきてない人は、知らない状態だから、関係性が分かりにくいと思う。
大人は、ある時とない時がある。例えば、リストカットした子を注意する時、“そんなことをしてあとでどうなるか分かって、やってるんだよね“と言う人もいる。
(田中)
リスカは自分を助けるためにやるんだと思う。だから、あとのことまでは考えていないと思う。
無償の愛って、相手に何も求めない。相手のために思う気持ちや行動のことだから。
お互いのことを、唯一無二の存在として認識しあうことだと思う。
(20才)
児童養護施設でバイトを始めて3か月。初めは頑張りすぎて、変に明るく振舞っていたみたい。
このごろ、就学前のこどもと向き合うようになって、馴染んだかも?
“痛いの痛いの飛んでけー”とかいろいろと一緒にやる中で、その子がなにをやりたいのか、その前にこれをやろうよとか、会話をしています。共有できるようになった。
帰り際にその子から、“また明日も来てね”と言われた・・・。(頼りにされた!)
そして、“新しい家族の形”が、こういうことなのかな?
(田中)
その子の安心基地になってきたみたい。
あなたの持ち味を引き出してもらった、でしょうか?(笑)
その子とは、馴染めたみたいだね!
Yさんと向かい合って3年。初めて会って話した時、言いましたね・・・。
どうしよう?と考えました。
祖母と母から無償の愛をいっぱいもらった僕は、何か壁にぶつかっても、確証はないけど“なんとかなるさ”と思えるんですよね・・・(笑)
(20才)
本の宿題が出ています。
そこで、私は何を伝えたいんだろう?と考えました。
身近にいる人のことを伝えたいと思います。