
~18才との対話㉜~
(20才)
Wバイトをしていますが、一つのお店が閉店するので、児童養護施設のバイトを少し増やしてもらおうと思っています。
(田中)
今は週1日。少しづつ増やしていった方がいいと思う。つぶれる人もいるくらいだから、対人支援の仕事は結構しんどいよ。支援者中心の人も多いし・・・。
(20才)
私は今、自分の経験と考えでしか、子どもたちと向かい合っていないので、なんか身構えてしまっているところがあります・・・。大きい子には身構えてしまい気味。小さい子には向いていると思う。
小学生のころ、きついことを言われても、いい風に返してたら、“それって、綺麗ごとじゃない?”と
よく言われた。その時は。“そうか”と思っただけでした。
前に言われましたね、“表面的なことを言わずに、深い所へ返さないと、話が続かない”と。
(田中)
みんなと仲良くしたい!を実現するには、一人一人との信頼関係を作らないといけない。
人って、みんな違うから、クラスのみんなと仲良くなるのは、とても時間がかかると思う。
それを、“きれいごと”と言われたのかな?
(20才)
先日、学校の文化祭へ行って、子どもたちのいろいろな面を見てきました。
クラス合唱では大きな口を開けて歌つていました。クラスの友達と親しげに話していました。美術部の展示教室では、こういう感性の絵を描くんだと、驚きました。(笑)
(田中)
この頃、県外の児童養護施設で働いている方とつながり、メール交換を始めました。
「子どもの話をちゃんと聞こうと努力している職員はたくさんいると思います。
でも対等な他者として子どもを尊重する、向き合っているのとは、少し違うかな?
自律とは、いろいろな人に少しづつ依存することだと、言ってます。施設内の自立訓練室や、近くに借りたアパートで一人くらしの生活をしたりもします。それでも、困っているときに助けてと言えるこどもになることも、助けてと言ってもらえる大人であることも、本当に難しいことなんだと痛感しています」
わかる!対話を続けて、お互いに成熟できるといいですね。
(20才)
周りから大人になってきたねと言われるようになったけど、まだ子どもの部分があるなと思います。
自分のこどもには無償の愛が持てると思うけど、人のこどもにも持てるようにしたい・・・。
「本人らと面接しながら、どう支えていくかを見定めるのがアセスメント」と聞きました。
一度、具体的にアセスメントを一緒にやってほしい。(ok!)
うちの中で掃除や雑巾がけや洗い物をするようになりました。すると親から、“やっとできるようになったか。お利口だね!”と言われ、ムッとして言い返してしまいました。
(田中)
親を乗り越えて大人になるということは、ムッとしないで、「きれいになると気持ちいいね」と言うことかな。(笑)無償の愛って、見返りを期待しない&自律を信じるってことだから、自分の子だけではなく、誰にでもできると思うけど。
先日、篭り系の若者と半年ぶりに会いました。“僕は親と向き合うのがしんどかったんだと思う”と
言ってました。
(20才)
私もそうでした。親から返ってくる返事や態度が、自分にとってだめだと、段々としんどくなって
来るんです!
(田中)
篭り系の若者は、過去を振り返ることを卒業したみたい・・・。親も話を聞くことができるように
なったし!自分で前に進めるようになってきた…。
(20才)
返ってくる反応って、大事ですね。
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