18才との対話

小6でイジメに会ったときは、嫌なもの・欠けたものを見えてきたけど、得たものもあったと思う。(柔らかさやトゲトゲ感も分かった) 仕事のことを考えると、人の下につくこと・指示を受けることが嫌ですね。

(18才)
保育園へボランティアに行ってきました。ただ保育士になりたいと思って、行ったんではなくて・・・。
嫌なことを言われて、心で無視するのは、ちょっと難しいのかなと思いました。
嫌なことを言われたら悲しいし…。 そして親族のことは大事に思って来たから・・・。
向き合う。見つめあうのは、すきです。 何か言う時も、喧嘩しているつもりはないんです。

(田中)
イロイロと動きながら考えるといいと思う。 愛着障害の克服とかに特化する?
見守る&受けとめる、は大事だと思うし、あなたはできそう・・・。
子どもたちと向かい始める時、親に “保育園の連絡ノートを見せてください” と言います。 ノートには大事なことが書かれています。

(18才)
このごろ、本屋さんで偶然見つけた本、「愛着障害~子ども時代を引きずる人々~」(岡田尊司著・2011刊・光文社)を買いました。 気になったところに付箋をつけたら、20か所になりました。あと少しで読み終えます…。

(田中)
「愛着障害の克服~愛着アプローチで人は変われる~」(岡田尊司著・光文社新書・2016刊)を、持っています。 大人になってからも苦しめられますね・・・。
小学校の先生から聞いたのは、“あの子には愛情が必要” という強烈な言葉です。
愛情不足の子はたくさんいると思う。 イジメる子には、親子関係で何かが・・・。
いっぱい甘えることは大事! 家族への働きかけは重要だと思います。
僕は祖母と母親に甘えてきました。愛情をいっぱいもらい、芽を出せた。 (笑)

(18才)
小中のいじめを受けて、嫌なもの・欠けたものを見て来たけど、それで得たものもあったと思う。 柔らかさって大事とか…。 仕事のことを考えると、人の下につくこと、指示を受けることが嫌なんです。本当の上下関係になるのが嫌なんです。

(田中)
それも、将来の仕事を考える時の判断材料みたいだね。 起業する、かな?
バイト先の苦手な人とも、話ができるようになってきたし・・・。

(18才)
1対1で、相手を尊重してくれる人だと、話が弾むんです。
苦手な方が入って来ると、気を遣ってしまう。場の雰囲気を壊さないようにと…。
苦手な方は、周りが話していると、輪の中に入って来ないんです。 でも話ができるようになったのは、その方が変わってくれたんだと思います。本気の嫌味は伝わってこない方です。だから、私が変わったんじゃなくて・・・。

(田中)
それは相互作用だと思うな。(笑)
誰にもいい顔をするのも難しいよ。相手によって柔軟に距離を取るといいよね。
年と共に、全然 気を遣わないようになってきたけどね…。

(18才)
私は全部をほしがりすぎた、どこにもいい顔しすぎたのかな・・・。(笑)
不登校の時、“学校へ行け” と親から言われるのが、しんどかった。
バイトを始めて、頑張らないといけない! と思うとしんどかった。

(田中)
今はバイトのシフトが増えて来て、大変&役割 が増えてきた。
そして、本を読んだり、書道教室に行ったりと、忙しくなってきて、上手に自分を
コントロールしないと・・・。
あまりしゃべらない いとことは、いかが?

(18才)
週1で定期的に会うようになりました。夕食を頂きながら。 いとこは質問すると、それに答えるだけなんです。 “どうして? どんなところが?” と言わないと、答えてくれない。

(田中)
家族の外で親しい交流を積み重ねれば、その子の心が満たされていって、いつか噴き出すでしょう。

(18才)
私は想像したものを、考えてるのがすきだな、と思いました。
ex. ドラマなどで、ここで瞬きしたのは、こういうことかな? そんなことを考えてる時が、一番楽しいです。 (笑)
小学校の時は、気軽に話す関係をつくりたくなかった。 その人たちと一緒にいたくないと言うのが、上回ったんです。今はここで働かないといけないが、上回りました。
このごろ、苦手だった方は、笑って話しかけてくれます。 (笑)

(田中)
小学校での イジメ が、ここへ来て 回復 してきたみたいですね。
その方は付き合うに値する人だね。小学校ではいなかったのかも。
一緒にいて、いい!

(18才)
そうです!

(田中)
部屋の掃除をするようになったのは?

(18才)
考え方が変わったからだと思います。 心で無視するのではなく、淡々とこなすようになったから、掃除するようになったみたい・・・。(ウ~ン)

(田中)
「愛着障害」や「清浄なる精神」を、読み切ってほしい。 中途半端にしない。
そうこうしていると、自分は何をやりたいのか、見えてくると思う・・・。