18才との対話

ようやく 何でも話せる人を、一人見つけました。 自分の力のなさを認めたら、自分の個性ができ始めると思います。 ~ 18才との対話⑥ ~

~ 18才との対話⑥ ~

(18才)
従妹のうちの猫がガンになったので、その治療を書いた本を届けました。
その時とても、心臓がドキドキしました…。

(田中)
心配だから気の利いたことをしたんだ。本をあげるなんて、初めてなの…?
あとどう使うかは、従妹たちに委ねるしかないよ。で、ドキドキ感、はどうして?

(18才)
ドキドキ感は、親戚にマイナスからのことを自分から言ったことがない、からだと思います。
プラスのことを言ってきました。訊かれたら言うけど、自分がどうするというようなことは、言ったことがない。自分が何を考えたらいいのか分からなくなり、その時のことしか分からない。従妹に本を渡す時も、何を言ったらいいか分からなかった・・・。
私は周りから否定的なことばかり言われると、なんでこうなるの?となり、次へ動けないのです。でもそれは、周りには伝わらないのです。

(田中)
僕のまわりには、肯定的なことをいう人が多かったですね。応答するから、伝わったよ。
親や周りの人に、応答してみるといい!こちらで “悲しいな” とか、受けとめてしまわないで。

(18才)
言ってみたらどうなるのかを知りたいと思っていた。
なんで人を嫌い!と思うのか?どんなことがあったんだろう?と考えた。
私の個性。今までは階段を降り続けていたのかも・・・。今、ようやく登り始めたと思います。今までだったら、もっとやってあげたいという気持ちが起きなかった・・・(笑)

(田中)
突き詰めて、やって、考えればいい。嫌いだと思わない人を一人、見つければよかったね。
先日、初めて面接した高校生から、僕の印象を親伝いで聞きました。
“ただものじゃない雰囲気があった“と言っていたと。

(18才)
私の初対面での印象は、“ゆったりしているけど、油断できない人みたい”かな。(笑)

(田中)
「愛着障害」の第7章・愛着障害の克服の感想は?

(18才)
両親にとっての親に、私がなろうとしていたのかもしれません・・・?
家族に何かあったら、頼れる存在になりたいと思ってたみたい・・・。

(田中)
何かおとなびた子だなと思ったのは、そのせいでしたか・・・?
自律できてない人が、相手の頼りになるのは難しいと思うよ。力のなさを認めた方がいいかも?
周りからマイナスのことを言われたら、自分もマイナスになってしまうようでは・・・。

(18才)
人前で自分のことをなかなか言えない従妹には、思ったことを素直に言えるんです。

(田中)
従妹とは素直な話ができる・・・。その中で、お互いに安定してくると、自分の課題に向き合えるようになると思う。答えは自分で出すしかない。
そしたら、ギクシャクしていた親や親族との関係も改善していくかもしれない・・・。

~翌日、言ってみたとラインが届きました~

(18才)
今日、親族に言ってみたら、とてもあっさり“OK”の返事。ビックリ!
“ありがとう”と言いました。(笑)